その他の命令


Beep ビープ

 J-- [ numberOfBeeps ] のビープ

 E-- beep numberOfBeeps

Examples

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 2のビープ
  or
 beep 2


Current Date 現在の日付

 J-- 現在の日付

 E-- current date

Examples

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 現在の日付
  or
 current date

 --結果は「date "1996年 11月 7日 木曜日 7:32:09 PM"」の様に表されます。

注)日付の書式は、コントロールパネルで設定されたものに準じます。日付から西暦や月、日、曜日、時間を得たい場合は、

 year of ( current date )
 month of ( current date )
 day of ( current date )
 weekday of ( current date )
 time of ( current date )

 の様にすることで可能になります。timeは午前0時ちょうどからの秒数で表されますので、時間や分を求めたい場合には自分で計算することになります。また、月は日本語表現型式では「11月」英語では「November」などとなるため、何月であるかを整数で知りたい場合には、条件文などを用いて12カ月分全てを数に変換する作業が必要になります。

 また、dateは文字列に変換することができますが、monthやweekdayは不可能です。例えば

  ( current date ) as string

 は"1997年 2月 23日 日曜日 4:26:45 AM"といった文字列を返しますが、

  (month of ( current date )) as string

 はエラーとなります。従って、どうしても月や曜日を文字列で表したい場合は、

 if month of ( current date ) is January then
   set CurMonth to "January"
 end if

 といった具合に、全ての月や曜日を一つ一つ変換してやる必要があります。

 文字列に変換したdateを1バイト空白文字をデリミタとして文字列のリストに変換するやり方は、スクリプトを利用するユーザの環境によって結果が異なるため止めておいた方が無難です。そのユーザの「日付 & 時刻」コントロールパネルの設定状況を知りたい場合は別ですが。

 新しい日付データは、文字列を日付に変換することで得ることができます。

   date "1972 4 13" → date "1972年 4月 13日 木曜日 0:00:00 AM"

 デリミタは1バイトスペース以外にピリオドやスラッシュも使用できます。

 この方法の欠点は、実行されるシステムの言語環境によって左右されることです。例えば英語環境では「年」を「月日」より後に書くため、上の例と同じ結果を得るためには「date "4 13 1972"」とする必要があります。

 汎用的な日付データを作成するためには、このcurrent date命令を使って現在の日付を取得してからそれを修正して下さい。


Display Dialog 表示する

 J-- questionString [ [ デフォルトテキスト : answerString ]〜
      [ ,ボタン : buttonList ]〜
      [ ,デフォルトボタン : buttonNumberOrName ]〜
      [ ,アイコン種別 : iconNumberOrName ] ]
表示する

 E-- display dialog questionString
      [ default answer answerString ]
      [ buttons buttonList ]
      [ default button buttonNumberOrName ]
      [ with icon iconNumberOrName
]

Examples

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 “スクリプトを終了します。”を表示する
  or
 display dialog "スクリプトを終了します。"

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 “好きな食べ物を入力して下さい。”をデフォルトテキスト“カレー”で表示する
  or
 display dialog "好きな食べ物を入力して下さい。" default answer "カレー"

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 “OKボタンをPush!”をボタン{“いや”,“OK”}デフォルトボタン:2で表示する
 = “OKボタンをPush!”をボタン{“いや”,“OK”},デフォルトボタン:“OK”で表示する
  or
 display dialog "OKボタンをPush!" buttons {"いや","OK"} default button 2
 = display dialog "OKボタンをPush!" buttons {"いや","OK"} default button "OK"

解説)
 answerStringを設定すると、編集可能なテキストフィールドが現れます。このフィールドになにも表示したくない場合は、単に“”(英語表現形式では"")をanswerStringに与えて下さい。

 ボタン名のリストを与えなかった場合、「キャンセル(Cancel)」ボタンをユーザが選択するとスクリプトはエラーを返して停止します。(これはtry構文によって捕まえることが可能)またボタン名に"キャンセル"や"Cancel"を使うと、そのボタンが押されることによりスクリプトが停止してしまいます。これを防ぐためには" キャンセル "、" Cancel "等のように両側に半角のスペースを挿入するといいでしょう。

 ボタンの番号は、buttonListを指定しなかった場合「OK」が1になりますが、それ以外の場合はリストの左側(先頭側)から順に番号が付けられます。例えば {"Find","Replace","OK"} を与えた場合、"Find"ボタンが1となり、"OK"ボタンは3になります。

 表示の返値は「結果」に入りますが、直接変数に取り込むこともできます。

:set DResult to ( display dialog "好きなことを書いて下さい。"
    default answer "" buttons {"OK"} default button 1)

 「display dialog」の返値は二つのデータから成り立っています。一つは「どのボタンが押されたか(button retured)」であり、もう一つは「どんなテキストが返されたか(text retured)」です。これらは、例えば下記のようにラベルを使って取り出すことができます。

 text retured of DResult
 button returned of DResult

 アイコンについては、システムに組み込まれている「caution, stop, notify」が使用できるほか、スクリプト自身やtellメッセージを受け取っている最中のアプリケーション、システムファイルのアイコンをリソースID番号で指定することができます。しかし実際には利用可能なはずのアイコン全てを利用できるわけではないようです。


New File 新規ファイル

 J-- [ [ プロンプト : promptString ] [デフォルト名称 : defaultName ] ] 〜
    新規ファイル

 E-- New File [ with prompt promptString ] [ default name defaultName ]

注)「新規ファイル」で作成したファイルは、アクセスを開始しなければディスク上に書き込まれません。

 指定したディレクトリとファイル名のファイルがすでに存在していた場合、「ファイルを入れ換えますか?」というダイアログが表示されますが、ここで"OK"を選択してもファイルは置換されません。ファイルの入れ換えを実現するためには、ユーザが自分でスクリプトを組む必要があります。

 その例を「Examples」の最後に示します。

Examples

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 FilePathをプロンプト:“ファイルを保存して下さい。”で新規ファイルにする
 FilePathをアクセス開始する
 FilePathをアクセス終了する

 set FilePath to new file with prompt "ファイルを保存して下さい。"
 open for access FilePath
 close access FilePath

 set NewPath to (new file with prompt "ファイルを保存" default name "新規ファイル")
 try
   tell application "Finder"
     delete alias (NewPath as string)
   end tell
 on error
 end try


Scripting Components スクリプティングコンポーネント

 J-- スクリプティングコンポーネント

 E-- scripting components


Time to GMT GMT時差

 J-- GMT時差

 E-- Time to GMT

 GMTとはグリニッジ標準時(Greenwich mean time)の略で、これから何秒ずれているかを表すのが「GMT時差」です。ちなみに日本は+32400で、グリニッジ標準時より32,400秒(つまり9時間)早いのです。

 AGStart Appleガイド起動

 J-- Appleガイド起動

 E-- AGStart


Set Volume 音量設定

 J-- 音量設定 volumeLevel

 E-- set volume volumeLevel

 音量は0〜7までの8段階です。
Examples

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 音量設定5
  or
 set volume 5


制作中

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